2022.09.02 12:00詩「ホワイト・ローズ・スプリング」白い薔薇の蕾は「恋をするには若すぎる」という意味があるらしいわたしは二日前に彼と別れたすべてを忘れるために涙を拭って 旅に出てみた家の庭に咲いていた白い薔薇の蕾切って近くの河へ放り投げてから春の江ノ島オーシャンビューを眺めてみる緩やかな波が眼に焼き付く「一人旅」だけど、寂しくなん...
2022.09.02 12:00詩「grunge life」すべてが纏わり すべてが交わるParallel Interface -果てしなき混沌-見えない影 怯えて 高鳴る鼓動俺が愛した人さえ 今は虹の中壊れかけのリブラが均衡を保つ崩れかけた楔が 夢を阻んでるメトロポリスを抜け出したい言うだけは簡単なのにどうして 俺自身が阻むのか叶わぬ願...
2022.09.02 12:00詩「終着駅・R惑星」今日も上司に怒鳴られた些細なことで怒鳴られた嗚呼 俺は何にも悪くないのに酒に溺れ うつろな瞳で 最終電車に乗り込んだ意識は朦朧と すべての景色が 夢と交錯したとき終着駅が見えてきたいつもの街と違うことに気付いたけどどうにもならない もどかしい中年男性佇む街は廃墟ばかりで 安ホテル...
2022.09.02 12:00詩「黄昏のマスカレード」十九世紀の古城で 始まる仮面舞踏会弾ける人の気持ちは 秋風に揺れながら太陽は沈み 月が昇り 深夜の街が遠く見える世界で一人だけの 愛の結晶探してエメラルドのネックレスと薔薇の香りが霧に濡れた森を彷徨う 若人を惹きつける黄昏のマスカレード 今日も始まった夕陽が沈み始める前に リズム...
2022.09.02 12:00詩「夏の終わりに」溶けかけのかき氷が 舌を優しく包み込むゆらゆらと揺れた 一夏の恋の味灼熱の太陽は少し優しくなってね私達に平等な元気を与え始めたイケメンな彼と歩いた表参道桜の色さえも 変わる日が来るのかな焦燥感もうすぐ夏が終わるから もう一度逢いたいんだ今まで言えなかったこと すべて吐き出したい世...
2022.09.02 12:00詩「恋のイニシアチブ」いつもの道を歩いてると君が走ってきた。「おはよう。」普通の挨拶だけど、感じるトキメキ。白いソイ仕立ての ホイップクリームが「頬に付いてるよ。」って、言ったら君は顔を赤くして僕に見えないよう 振り向いた何気ない行動が愛おしく感じる恋ってこうなのかな?なんにもわからなくて…蒼色の空が...
2022.09.02 12:00詩「珈琲専門店X」いつもの場所で いつもの香りついつい 引き寄せられてしまう色はブラウン 漂う哀愁 僕はこの店を選ぶ選んでいるつもりはないのに 選んでしまう脳ではなく、心がここを選ぶのだそれは一種の恋に近い感情なのかもしれない桃色ではなく、茶色の液体に対する純情喉を滴る音色を 注意深く聞き分ける周...
2022.09.02 12:00詩「あたしはマボロシ」いにしえのスタヂアムから球音が聞こえます風があたしに寂しく問いかけてくる快音も 豪速球も ありません歓声も 野次も 聞こえません苔の張ったスタンドがあたしを静かに出迎えます美しき記憶をもう一度歓喜の瞬間をもう一度今は叶わぬ願いですシミだらけのコートにポツリポツリと雨が落ちてきまし...
2022.09.02 12:00詩「見えない虹」【あの虹は夢を叶えた人だけが見えるんだって】わたしは根も葉もない噂につい釘付けになりました夢を掴むにはどうしたらいいかな?無邪気に考えていた幼い日のわたし未だに夢は叶えられそうにありませんそれどころか遠ざかっていってるような気すらしていますあの頃の純粋なわたしに戻りたいそう思った...
2022.09.02 11:00詩「水色ロマンス」蒼く輝く瞳が眩しすぎて僕は思わず恋に堕ちてしまったよ君にこの想いだけを届けたくて今日はここで君を待ってる春の息吹が聴こえる街で最強の愛が欲しいからこの恋だけは絶対諦めない水色のロマンス 君のすべてが好きさ愛よりも何よりも 強い希望信じて水色のロマンス 君を愛したいのさどんな夢さえ...