詩「夏の終わりに」

溶けかけのかき氷が 舌を優しく包み込む
ゆらゆらと揺れた 一夏の恋の味
灼熱の太陽は少し優しくなってね
私達に平等な元気を与え始めた

イケメンな彼と歩いた表参道
桜の色さえも 変わる日が来るのかな
焦燥感

もうすぐ夏が終わるから もう一度逢いたいんだ
今まで言えなかったこと すべて吐き出したい

世界はあなたのためにあるって 私は信じていた
ずっと恋人であれますように 自分を奮い立たせる
遠距離恋愛 夏の終わりに 告げられたこと


消えかけ線香花火が 心を強く励ます
眼に映るその炎は 一夏の恋の結晶

優しい彼と歩いた欅の木の下で
恋の終わりを 憂う私は何故か
空っぽ

もうすぐ秋が始まるから あなたと逢いたいんだ
今まで感じなかったこと 私感じているんだ
世界は夢のためにあるって 私は信じていた
ずっと恋人であれますように ラインを送ってみた

遠距離恋愛 夏の終わりに 別れのキスは セツナスギテ

もうすぐ君と逢える日が 近づいてくるから
これからの恋のことも 洗いざらい話したい
世界は恋のためにあるって 私は信じていた
ずっと恋人であれますように 二人は願っている
遠距離恋愛 秋が始まるから もう一度 私達走り出すよ

詩集『Poetry Essential Vol.01(2016)』より
作:坂岡 優

Yuu Sakaoka Lyrics Library

ここでは、創作家・坂岡 優が2016年より発表してきた詩を一作品ずつご覧いただけます。

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