詩「愛」

ずっと五人は一緒だった
そんな時間も 今は過ぎていった過去
どんなときも 苦楽を共にした
僕たちは いつしか別々の道を歩き始めたんだ

幼馴染みが離れ離れになって
失ったもの 気付いてしまった

愛されるもの 愛される人 全力の愛が集まる場所
気付かぬうちに 消えてしまった すべての繋がりが愛しい
いつかまた ランチしようね
桜の樹の下で 別れた日 思い出しながら…

きっと出逢いは運命だった
そんな想いも 今は木洩れ陽に消えてしまい
孤独の海を 歩き続ける
その切なさを 僕は噛みしめるしかないんだ

幼馴染みが一人一人に変わり
過ごした時を 思い出してしまうと
僕は泣いてしまいそうになる
たぶん みんな同じだよね

空箱が ポツリと過去を映している
泣かないよと誓ったのに 大粒の涙が溢れそうになる
失ってしまった愛のすべては この手で取り戻すしかない
そんなの無理だよね 愛すべき人なんて そうはいないんだから

見渡してみると リア充ばかり でも 僕が求めるのはそんなものじゃない

札幌 東京 大阪 名古屋 福岡
…それぞれの場所で それぞれの夢を追いかけてる

僕はこの場所で 愛を探してた
だけど 立ち止まっても 何も見つからない
虚しさと悲しさを乗り越えて 今を生きるんだ
五人はずっと幼馴染み
恋じゃない だけど I Love You…

詩集『Poetry Essential Vol.02(2017)』より
作:坂岡 優

Yuu Sakaoka Lyrics Library

ここでは、創作家・坂岡 優が2016年より発表してきた詩を一作品ずつご覧いただけます。

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